■プロフィール
[NEW弁士]　藤川 修士（ふじかわ　しゅうじ）

　水瓶座
　関西大学英文科卒業。　毛利菊枝演劇研究所で俳優修行を始める。
　劇団現代、木冬社などに[藤川 修二]の名で舞台俳優として参加してきた。

　1987年、往年の山の手調の弁士の復活を目指してスタートした、「ルドルフ・ヴァレンチノ祭」「リリアン・ギッシュ祭」で、従来の講談調、漫談調のものと思われていた弁士の一般的なイメージを一変させた。
　さわやかで奇をてらうことのない［New 弁士］と呼ぶこのスタイルは、映画原版の持つ芸術性を損なうことなく、内容を理解しやすいと好評を博し、特に、若い世代に圧倒的な支持を得ている。
　「すべての無声映画のテーマは人を信じること、究極の人間愛なのだ。」と、する彼は、翻訳・台本作りもその殆どを担当し、子供から大人まで万人に理解できる語り言葉をものにして、自分の肉体の一部のように操りたいと、苦心している。

　1991年からは、この［New 弁士］の手法を発展させる形で、海外の児童映画に日本語の語りを加える"ボイス・オーバー"を開拓。「キンダーフィルム・フェスト」など全国各地で開かれる映画祭で、ライブ感あふれる、これまでにない映画体験が「絵本を読んでもらっているよう！」と、子供たちを喜ばせている。
　さらに、カセット文庫の朗読、テレビ番組やプロモーション・ビデオのナレーション、テレビ・ゲームの声優、スライド・フィルムを使った朗読会など、語りを生かした仕事でも活躍している。